正しく知る抗酸化と抗老化!

更新日:2026/02/15 | 日本医食研究所 山本光邦

スキンケア女性
よく耳にする「抗酸化物質」。上手に取り入れて、若々しい生活に活かしましょう。
「抗酸化物質」について正しく知っていただき、今すぐ始められる対策を解説します。

抗酸化物質とは

抗酸化物質とは体内や食品に含まれ、活性酸素による細胞の「サビつき(酸化)」を防ぐ成分です。肌の老化防止、動脈硬化・がん・生活習慣病の予防、免疫力強化に有用とされます。

動脈硬化

抗酸化物質の働き

聞きなれた抗酸化物質という成分ですが、どのような働きによって私たちの体に良い影響を与えているのでしょうか?少し詳しく見てみましょう。

  • 体の中で「酸化」が起こる理由

    私たちは呼吸で酸素を取り込んでエネルギーをつくっています。でもその過程で、活性酸素というちょっと攻撃的な酸素の仲間が少しずつ発生します。

    活性酸素は本来、細菌やウイルスを退治する「良い面」もあるんですが、増えすぎると

    <細胞やDNAを傷つける><血管を硬くする><コラーゲンを壊す>

    といった副反応があらわれます。細胞やそれを形成するコラーゲンを傷つけることで、シミやシワ、たるみの原因にもつながります。

    これが「体のサビつき」=老化や生活習慣病(動脈硬化、がん、糖尿病など)の大きな原因のひとつと言われており、活性酸素が増えすぎると困ってしまいます。

  • 抗酸化物質とは?

    活性酸素の攻撃から体を守ってくれる「身代わりになってくれる物質」のことです。抗酸化物質は、攻撃して活性酸素を撃退するものではなく、他社から酸化されやすい特長によって細胞やDNAの代わりに酸化され、活性酸素の攻撃性を中和してくれているのです。

    ”抗酸化”のわかりやすい例

    <リンゴを切って放置すると茶色くなる(酸化)>➡<レモン汁(ビタミンC)をかけると茶色くなりにくい>➡<これが抗酸化のはたらき>

    レモン汁が優先的に酸化されることで、リンゴの断面が酸化してしまうのを防いでいるのです。

    りんご断面

抗酸化物質の摂りかた

抗酸化物質のはたらきがわかったところで、代表的な抗酸化物質とどのような食べ物に豊富に含まれるのか見てみましょう。

  • ビタミンC

    活性酸素と直接くっ付き、酸化力を中和・抑制。同じく抗酸化物質であるビタミンEを再生させるはたらき。柑橘類、ピーマン、ブロッコリーなど

  • ビタミンE

    脂質の酸化を防ぎ、動脈硬化などを予防。緑黄色野菜、ナッツ類、アボガドなど ※脂溶性のため摂りすぎに注意!

  • ビタミンA

    活性酸素の酸化力を抑えるとともに、細胞にバリアを張り酸化から守る。緑黄色野菜、豚肉、たまごなど ※脂溶性のため摂りすぎに注意!

  • ポリフェノール

    抗酸化力が特に強い。細胞の炎症を抑制するはたらきも。ニンニク・ネギ類(硫黄化合物)、ブルーベリー(アントシアニン)、緑茶・クロレラ(カテキン)、赤ワイン、チョコレート、ゴマ(セサミン)など

  • コエンザイムQ10

    コエンザイムQ10も実は抗酸化物質。脂質の酸化を防ぎます。それだけでなく、心臓や筋肉の動きを活発にする働きを支えます。肉類、魚肉、ブロッコリースプラウトなど

緑黄色野菜

抗酸化物質は体内でも産生されますが、20代をピークに自然に減っていきます。そのため、食品から摂り入れることが重要です。

抗酸化物質は、細胞やDNAの身代わりとなって酸化されるため、抗酸化力を発揮すると消費されてしまいます。そのため、こまめに摂ることが必要です。
また、抗酸化物質は、様々な種類が互いに働きを支えあっているので、色々な種類の抗酸化物質をバランスよく摂ることが効果的!

よくある質問(Q&A)

Q. 抗酸化物質は、サプリを利用しないと摂れない?

A. 一般的な食品からも十分に摂ることができます。バランスよく、こまめに摂るようにしましょう。

Q. 抗酸化物質は、摂りすぎると健康に悪い?

A. 抗酸化物質自体が悪さをすることは殆どありませんが、脂溶性(水に溶けにくい)の成分は摂りすぎると、体内に蓄積され腎臓などに負担をかける場合があります。

Q. 効果はすぐ出る?

A. 抗酸化物質は、即効性が認められやすい成分です。表れた効果を持続するために、継続して摂るように意識しましょう。

まとめ

  • 活性酸素が増えすぎると体が傷つく。
  • 抗酸化物質は活性酸素の酸化力を抑える。
  • 色々な抗酸化物質がある。
  • 抗酸化物質は消費されるので、こまめに摂る。