機能性表示食品のGMP制度化

更新日:2026/08/25 | 日本医食研究所 山本光邦

2026年9月1日から、機能性表示食品(健康食品)の制度が変わります。
今回の大きな変更のひとつが、対象となる機能性表示食品について、GMP(適正製造規範)に基づく製造管理が義務化されることです。

「GMPって何?」
「これまでの健康食品と何が違うの?」
「私たちが商品を選ぶときには、何を見ればいいの?」

そんな疑問をお持ちの方もいらっしゃると思います。

今回は、9月1日からの変更をきっかけに、健康食品を選ぶときに知っておきたいことを、5つのポイントにまとめました。

機能性表示食品のGMP必須化

目次

1.GMPは「品質管理」のためのルールです

GMPとは、「Good Manufacturing Practice(適正製造規範)」の略です。

簡単にいうと、
「原材料の受け入れから製造、出荷まで、決められた方法できちんと管理し、一定の品質の製品を作るためのルール」
です。
たとえば、

  • 原材料が適切に管理されているか
  • 製造工程が決められた方法で行われているか
  • 製品ごとに品質にばらつきがないか
  • 製造や品質確認の記録がきちんと残されているか

といったことを管理します。

ここで知っておきたいのは、
「GMPに沿って作られている=その商品の効果を国が保証している」わけではない
ということです。


2.9月1日に、店頭の商品がすべて入れ替わるわけではありません

ドラッグストア

今回の制度変更は2026年9月1日に施行されますが、9月1日になった瞬間に、店頭や通販の商品がすべて新しい制度に対応した商品へ入れ替わるわけではありません。
8月31日まで経過措置期間が設けられており、8月31日までに製造・加工・輸入された商品については、従来の製造工程・従来の表示の商品として9月1日以降も店頭に並ぶ場合があります。

したがって、「9月1日以降に購入した商品だから、必ず新しい表示になっている」「9月1日以降に買った商品だから、GMP品質になっている」とは限らない点も知っておくとよいでしょう。


3.品質確認には、GMPだけでなく「成分量や注意事項」も確認!

GMPは、健康食品を選ぶうえで一つの参考になります。
しかし、健康食品を選ぶときに確認したいのは、GMPだけではありません。

商品を見るときは、ここも確認しましょう。

  1. どんな成分が入っているか
    まず確認したいのが、何が入っている商品なのか?商品名や広告だけで判断するのではなく、原材料や配合されている成分を確認しましょう。
  2. その成分が、どれくらい入っているか
    同じ成分を使った健康食品でも、商品によって含有量は異なります。
    「○○配合」という表示だけでなく、1日分でその成分をどれくらい摂れるのかまで確認すると、商品を比較しやすくなります。
  3. 1日の摂取目安量
    健康食品は、多く摂ればよいというものではありません。特に錠剤やカプセルは手軽に摂れるため、知らないうちに摰りすぎてしまうことがあります。
    表示されている1日当たりの摂取目安量を確認しましょう。
  4. 摂取上の注意
    商品によっては、アレルギーや医薬品との併用についての注意が記載されています。
    ご自身に関係する注意事項がないか、確認することが大切です。
  5. 問い合わせ先
    「何かあったとき、どこに問い合わせればよいのか」も確認しておきたいポイントです。

これは、機能性表示食品だけの話ではありません
こうした確認は、9月1日から制度が変わる機能性表示食品だけに必要なものではありません。一般的な健康食品やサプリメント、栄養機能食品、特定保健用食品(トクホ)についても、
成分・成分量・摂取目安量・注意事項などを確認する
という基本は共通しています。
では、そもそも健康食品には、どんな種類があるのでしょうか。

健康食品の種類

健康食品にはどんな種類がある?
これらはいずれも医薬品ではなく「食品」です。
制度の種類だけで「良い・悪い」を判断するのではなく、GMPなどの製造・品質管理、成分、成分量、摂取目安量、注意事項などを確認し、ご自身に合った健康食品を選ぶことが大切です。


4.9月1日から「製造管理」と「商品表示」が変わります

ポイント
では、今回の制度変更で具体的に何が変わるのでしょうか。
大きく分けると、購入する際に関係するポイントは2つあります。

  • 製造管理がより厳格になります
    2026年9月1日から、機能性表示食品※について、GMPに基づく製造管理が義務化されます。
    ※天然抽出物等を原材料とする錠剤・カプセル剤等食品
    原材料の受け入れから製造、品質確認、出荷までを一定の基準に基づいて管理することで、製品の品質管理をより確かなものにしていく仕組みです。
  • 商品表示も見直されます
    同じく9月1日から、機能性表示食品の表示方法についても、経過措置期間が終了します。
    今回の見直しでは、機能性表示食品が医薬品とは異なることを消費者に分かりやすく伝えることなどを目的として、表示方法が改められています。

9月1日は
「製品をどのように作るか」という製造管理
「消費者にどのように伝えるか」という表示
の両方が変わる節目といえます。

5.体調がおかしいときは、無理して続けない

憂鬱な高齢者女性

どれだけ品質管理がしっかりしている健康食品でも、すべての人に同じように合うとは限りません。健康食品を摂り始めてから、

 「いつもと違う」
 「何となく調子がおかしい」
 「体に変化を感じる」

ということがあれば、無理に摂取を続けないことが大切です。また、薬を服用している方や、複数の健康食品を利用している方は、成分同士が影響する場合もあります。
気になる症状がある場合や、薬との飲み合わせが心配な場合は、医師や薬剤師などの専門家に相談しましょう。


6.まとめ

2026年9月1日から、機能性表示食品の制度が大きく変わります。
今回知っておきたいポイントは、次の5つです。

① GMPは「品質管理」のためのルール
② 9月1日に商品がすべて入れ替わるわけではない
③ GMPだけでなく、成分量や注意事項も確認する
④ 9月1日から「製造管理」と「商品表示」が変わる
⑤ 体調がおかしいときは、無理して続けない

次に、健康食品を選ぶ際に大切なのは、

「何が入っているのか」
「どれくらい入っているのか」
「どのように作られているのか」
「ご自身に合った商品なのか」

を確認しながら、健康食品と上手に付き合っていきましょう!


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